池上邸との出会い
総社市門田にある古民家の所有者、池上眞平氏と出会う。出会いの契機は、アートリンクだ。アーティストの岡田毅志さんと総社在住の村木みのりさんペアが、活動をしていた時に声をかけてくれた。閉じられたままの古民家を文化芸術で活用できないだろうかという意向を受けたのだ。場を開くにあたり、名称を考えた。持ち主は神奈川在住で、ここに住んだことはない。その祖先に、池上秦川がいた。
「池上秦川邸」と命名。
:池上秦川は、江戸末期に大分県日田の広瀬淡窓がひらいた咸宜園で学び、帰郷後浅尾藩の薪田大名(旗本)の蔵元に就き藩校集義館の文学教授となり、明治政府では大蔵省で租税史編纂にも携わるなど文学と経済学の視点から地域振興を行った。