まちのすきまカフェ2020

日常生活において、その存在を忘れかけている「すきま」にスポットを当てることで、物理的空間にとどまらず潜在化している機能や視点、記憶などを掘り起こし、まちにおける存在意義やまちそのものを再定義する「まちのすきまカフェ」。人と会えない現況を精神的に乗り越えるためには「ソーシャル・インパクト」価値の共有を図る必要があります。社会にぽっかりと空いたすきま、「うち」と「そと」のすきまにアートを届け、最終的にアーカイブの展示とオンライントークを行い、その場所で起こったことを検証していきました。家庭や限られた関係性の中での「あたりまえ」という概念は、他者との出会いでどのように変化していくのでしょうか。

●公募により選定した家庭や施設へアーティストを派遣し、音楽やダンスのある空間、食や版画などを介し、参加者・鑑賞者と共に創造的空間をつくりました。

1)10月11日(日)9時~13時:岡山市東区:高谷家 杉本克敬

参加 高谷家の皆様 4名 (見学1名)

参加した家族それぞれが、杉本克敬と「人にふるまいたいもの」を創作し、一緒に食した。食事の後には、子どもが得意な手品を披露するなどのもてなしの時間が生まれました。

     

2)10月25日(日)9時~12時:瀬戸内市虫明:あけぼのの家 アオイアツシ

参加 大人6名 子ども10名

地域の子どもから大人までが集える場として開かれている会場。裳掛地域の意匠である「瓢箪」をモチーフにした消しゴムハンコを参加者全員がつくり、各自オリジナルトートバックを作成しました。

3)10月31日(土)15時~17時:瀬戸内市:牛窓ねんどころ 岩本象一 江南泰佐

参加 谷家の皆様 5名 菊地家の皆様6名

地域おこし協力隊として移住し、ゲストハウスを開く予定がコロナ禍で止まっている状態のホスト家族と共に、ゲストハウスのテーマ曲を創作しました。

 

4)11月21日(土)10時~12時:いるかクラブ岡山市南区小串赤田晃一 山口佳子

参加 小学生5名 中学生2名 大人12名

小串幼稚園内にある児童クラブの子どもと中学生や保護者たちで、即興音楽やダンスを行いました。

      

 

●報告展示12月10日~12日・オンライントーク12月13日(日)13時半~15時半

4か所での活動報告展示(写真、映像など)オンライントークでは、参加アーティストやホストたちの報告、活動で生まれた曲の紹介、ゲストのアサダワタル氏が行ってきた「住み開き」から生まれるコミュニティ形成過程の紹介、全員で、今回の成果や場所の持つ生活文化や生活の中の表現との出会い、「今の時代のアートデリバリーの可能性」などを話しました。

 

今回のONLINE配信方法のシステム構成図(参考)、オンライン活用に関して

配信拠点+各アーティスト+参加ホストの方々+ゲストスピーカー(岡山県下を中心に東京含む計10〜15拠点)をZoomミーティングを活用して拠点をつなぎました。またZoomからライブストリーミング機能を使い、YouTubeでライブ配信を行いました。予めPeatixサイトで告知したオンラインアートデリバリーの視聴参加者の皆さまには、YouTube上でライブ視聴いただきました。その録画動画は、ハートアートリンクのYouTubeチャンネル上にアーカイブして、参加できなかった方々などや新たに関心のある方々に向けてのメッセージとして終了後も視聴できるように保存しています。

ポケットWi-Fi×2台:配信専用とそれ以外の作業用で活用できます。Wi-Fi環境が無くとも、ポケットWi-Fiでの高速インターネット環境が構築できれば問題なく配信環境をつくることができました。

Peatix告知サイト

https://peatix.com/event/1702357/view

ハートアートリンクYouTubeチャンネル(アーカイブ先)

https://www.youtube.com/channel/UCupJdPIHM17K4xvIYmLpdDQ

アートデリバリー告知チラシ