トヨタ子どもとアーティストの出会い2009

岡山市中心部から離れた地域では、子どもが文化・芸術活動に自発的にふれあう機会は多くはありません。しかし反面、豊かな自然や地域のまなざしがあるというすばらしい環境が残っています。確かに地方都市の抱える少子高齢化や過疎化問題などは深刻ですが、この恵まれた「自然・人・伝承文化」などの環境を再認識したいと考えました。子ども達が年齢や立場を超えて様々な地域の人と関わること、そこにアーティストの独自の視点を注ぐことで、住んでいる地域が「これまでみたことのない場所」となる過程を、2007年度から3年間にわたり、トヨタ自動車株式会社と、NPO法人芸術家と子どもたち、NPO法人子どもとアーティストの出会いと本会が協働で県内の小学校にてワークショップを行ってきました。

このプロジェクトに関わるアーティストや学校・地域の関係者は、一方的に子どもに「気付き」を求めるのではなく、子ども達の表現と向き合う事で構築される双方向の関係性から「新しい価値」を発掘してきました。最終総括としてのシンポジウムを岡山市中心部で行い、その価値・可能性をコミュニティーに還元していきます。

 

【実施学校】

・瀬戸市立牛窓西小学校×甲斐賢治

・苫田郡鏡野町上斎原小学校×タノタイガ

・加賀郡吉備中央町立下竹荘小学校×真部剛一

シンポジウム】

基調講演

「アートとの出会い ~「学校化された知」からの解放~」

佐伯胖

青山学院大学社会情報学部・社会情報学研究科教授、

青山学院大学ヒューマン・イノベーション研究センター長、東京大学名誉教授

(佐伯胖先生のお話はトヨタのポータルサイトでダウンロード出来ます。)

シンポジウム

「アートの力×こどもの力」

佐伯胖

甲斐賢治(NPO法人記録と表現とメディアのための組織「remo代表」)

中山直人(トヨタ自動車 社会貢献推進部 企画室長)

中西伸司(赤磐市桜ケ丘小学校校長)

田野智子(NPO法人ハート・アート・おかやま代表)

(所属は2010年2月現在)

 

日時:2009年2月7日

会場:山陽新聞社さん太ホール

主 催:「トヨタ・子どもとアーティストの出会いin岡山」実行委員会

トヨタ自動車(株)

協 働:NPO法人 芸術家と子どもたち、NPO法人 子どもとアーティストの出会い

協 力:岡山県トヨタ販売会社グループ、アートリンクセンター岡山LLP、

後 援:岡山県、岡山市、岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、山陽新聞社、FM岡山、FMくらしき、RSK山陽放送、レディオモモ