2020年の、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、多様性のある地方文化都市岡山を発信していくことが望まれると考えている。
本来アートは、多様性や多元性を取り入れながら人々を感動とともに思いがけず出会わせ対話へとつないでいくもの。
メディアや技術の進歩に伴い、仮想、拡張された現実。人やモノ、できごととの関係性。障がいの有無やジェンダー、混沌とするまちの多様性の深層部にアーティストと旅する2日間。言葉の組み換えやあふれる音の世界、「あるはずのものがない」展示、トークやライブなどを行い、岡山市中心市街地のビルの空間で「まちのすきま」を体感した。
- 歳森勲:現代美術家 「晴れのち雨、雨のち晴れ」展
会場内の雨シャツをじゃんけんでもらうことができる。売り上げ代金は歳森氏が募金した。
歳森漫画教室メンバーの展示「ビジョトヤジュウ」展
- 石原ユキオ:俳人、荻原裕幸:歌人、中山奈々:俳人 「ぺったん詩」とトーク
3人の歌を文節にばらしゴム印が置かれている。来場者がゴム印で新しい歌を作っていく。トークでは、来場者の歌をもとに、言葉を組み換えていく過程の面白さなどを話した。
- 神楽谷(KAGURATANI)+藤本隆美(NPO法人灯心会) 「ひかりのかけらの集積」
日々の創作活動から蓄積された作品群。灯心会のアトリエの空間を六畳一間に再現した。
- 岩本象一(打楽器演奏家)+ほのぼのワークハウス(障がい福祉サービス事業所)
「ワレワレハホニュウルイ」ライブ
アートリンクの共同制作から生まれ大切に育まれてきた「うた」をファーストCDアルバム制作秘話とともに披露。
- 伊丹英徳(元NPO法人岡山県自閉症協会理事長)
「違いの受容から生まれた自信」
~我が子と障害と向きあって過ごした31年の日々~
息子宏太郎の得意な絵画の世界から拡がっていった、人と人との関係性から得たものについて。また、「障害」という言葉の定義についてのトーク。
- 杉本克敬(バリスタ・フードアートコーディネーター)
「non-circular doughnuts」
完成途中のドーナッツに、来場者がチョコレートやナッツなどを飾り付け完成させるオリジナル食体験の展示。